【研究・技術計画学会第27回年次学術大会 公開シンポジウム報告】「日本の競争力強化のためのイノベーションの実現に向けて」

講演会 2012年10月31日 posted浅井 政美

研究・技術計画学会および一橋大学イノベーション研究センターとの共催で
公開シンポジウム「日本の競争力強化のためのイノベーションの実現に向けて
-産学官の協力とイノベーション研究の今後-」が下記日程で開催された。

1.日時:10月27日(土) 15:15~18:15

2.場所:一橋大学国立キャンパス 西本館 31番教室

3.趣旨:日本の競争力を強化しつつ雇用を確保し、豊かな社会を実現するためには、国のイノベーション・システムにおいて、産学官がそれぞれの役割を果たし、適切な協力関係を構築することが不可欠である。企業経営や公共政策を担う実務家と研究者に何が期待されるのか、これらを繋ぐプラットフォームとしてイノベーション研究は何ができるのかについて議論を深める。

4.プログラム:

基調講演 平澤泠 (財)未来工学研究所理事長、東京大学名誉教授
「科学技術イノベーション政策の研究:政府の競争力強化への寄与」

-基調講演をされる平澤先生-
 感想:日本は研究開発費の投入は、世界でもトップクラスである。
 アウトカムは最低である。一度も採択されたことがない研究論文の割合が高い。
 中国も韓国も日本によく似ている。
 欧米のように引用されるような質の高い研究論文を生み出すための方策が
 重要である。研究に対する資源配分の適正化を図ることが必要である。
 
基調講演 米倉誠一郎 一橋大学イノベーション研究センター教授
 「日本の競争力の強化のために:経営学・歴史学の視点から」
 感想:オープンサービスイノベーションが今後の日本で重要である。

 司会:浅井政美 一橋大学イノベーション研究センター特任講師

パネルディスカッション
  磯谷桂介  文部科学省科学技術・学術政策局科学技術・学術総括官
  谷明人   経済産業省大臣官房参事官
  鈴木浩   日本経済大学大学院教授、メタエンジニアリング研究所長、
                    元三菱電機株式会社役員技監、元GEエナジー技監
  長岡貞男  一橋大学イノベーション研究センター教授
  平澤泠    (財)未来工学研究所理事長、東京大学名誉教授
  米倉誠一郎 一橋大学イノベーション研究センター教授
                         (50音順)
 モデレーター:赤池伸一 一橋大学イノベーション研究センター教授


感想:「パスツールの実験」などで明らかなように基盤的研究が重要である。
昨今、科学技術の質が落ちている。この原因を科学的に分析することも必要である。
研究を行う「場」が構築されていない。この構築こそ官の役割の一つである。
-モデレーターの赤池先生-
-パネラーの皆様-
-左から平澤先生、米倉先生、長岡先生、鈴木先生、磯谷先生、谷先生-
-会場の質問に答えられる米倉先生-

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