【先端科学技術とイノベーション第5回授業予定】12月11日

プログラム 2013年11月14日 posted浅井 政美 【先端科学技術とイノベーション第5回授業予定】12月11日 はコメントを受け付けていません

平成25年度イノベーションマネージメント・政策プログラムの必修科目である「先端科学技術とイノベーション」の第5回の授業を行います。

この授業は一般の方の聴講も可能です。
聴講希望の方は、12月9日(月)までに、
impp@iir.hit-u.ac.jpまでに御氏名、御所属を明記の上お知らせください。
定員の都合上ご希望に添えない場合もありますので、ご了承ください。

日時:12月11日(水) 18から21時

場所:一橋大学 千代田キャンパス 学術総合センター1F 商学研究科リエゾン・ラボ 大会議室  アクセス

・光領域

テーマ「明かりの歴史におけるイノベーション」

・概要

“光産業”とはどのような産業なのかをまず概観します。次に光産業の重要分野の一つである明かり(照明)とその技術について述べます。人類の最初の明かりは今からおよそ100万年前の「火」の発明に始まり、以降、ヒトは実に長い年月をかけて、木々を燃やす炎の「黄色い光」から電気による「白い光」の明かりの実現に向かって挑戦してきました。そして約200年前の産業革命の時にガス灯がそれまでのオイルランプを追い払ったように、現在は日本で生まれた「白い光」のイノベーション、日亜化学工業で開発された白色LEDの“明かり革命”がまさに全世界で起こっています。これらの明かりの歴史におけるイノベーションをできるだけ技術マネジメントの観点で話したいと思います。最後に光学そのものに関しても今まさに科学と技術のイノベーションが起ころうとしています。次週第2回目の講義「ドレスト光子による光・物質融合工学」への橋渡しをもしたいと思います。

ところで「白い光」の明かりの実現は実は太古からの人類の願望ではありましたが、しかし光は空気や水と同じようにヒトの周囲に当たり前のように存在しているので、「白い光」という概念をヒトが理解するまでに実に長い年月がかかりました。そのような状況の中で、色と光の絵を描いてきた古代から近代までの多くの画家たち、色と光に関して最も敏感であるはずの画家たちはいつごろから「白い光」に気がついたのか、その「白い光」とはどのような光なのか、そしてまた近代における自然科学の色と光に関する知識は画家たちにどのような影響を及ぼしていったのか、いろいろな絵をご覧に入れながら科学と絵画が最も親密であった印象派の誕生の時代に触れてみたいと思います。

・講師
イノベーションファクター研究センター 代表
宮原 諄二氏

【略 歴】

1967年名古屋大学 大学院工学研究科(修士:金属学)卒業後、日本ガイシ(株)研究所研究員。1970年富士写真フイルム(株)に入社し、研究部長/事業部長。1998年一橋大学イノベーション研究センター教授、2004年東京理科大学大学院MOT教授を経て2010年退職。2009年〜2012年:エーザイ(株)取締役。

【受賞等】

・日本ME学会 新技術開発賞(1983)「コンピューテッド・ラジオグラフィ」

・日本発明協会 発明賞(1988)「ハロゲン化銀粒子の製造方法・装置」

・大河内記念会 大河内記念賞(1992)「放射線イメージング・システムの開発」

・日本結晶学会 特別賞(1992)「イメージングプレートの開発」

・ 日本発明協会 協会長賞(2000) 「高感度なバイオ・イメージング法の発明」

【関心のある分野】

イメージング(放射線・可視光)に関連する材料デバイスおよびそのシステム/放射線医療画像診断分野/イノベーション現象/技術者の創造性/技術開発戦略マネジメントなど

以上

先端科学技術とイノベーション20131211A (640x480)

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