研究テーマ

教員 2014年4月26日 posted青島 矢一

IMPPの学生のみなさんは、経済社会や企業活動にともなう課題解決に対する強い思い(なんとかしたい!)をもってこられているので、研究テーマを考えるときに、どうしても「どうすればよいのか?」という問いをたてがちになります。

ただ、「どうしたら」という問いをたててしまいますと、様々な要因を一度に考えなければいけなくなり、どうしても内容が散漫となり、焦点がぼやけてしまいます。それですと論文になりません。

なので、強い思いは思いとして胸に秘め、当面は「なぜ**なのか?」という問いをたてることを心がけるといいと思います。そうすることによって因果のメカニズムを考えるくせがつきます。「なぜ」という問いに対する仮の答えが仮説で、その仮説には必ず因果に関する言明が含まれることになります。

当面はその仮説に取り組むことに集中し、仮説がテストされて明らかになれば、その副産物として、自信をもって、「どうすれば」に対する部分的な答えがみえてくるはずです。「どうしたら」に対する全体的な解答にたどり着くには、もっともっと長い時間がかかりますが、学術的な研究では、1つ1つ積み重ねていくことが重要です。

もちろんこうした学術的な取り組みと並行して、「どうしたら」を直接考えて、実際に行動に移すという活動があるのはよいと思います。ただ学術研究の場では、結論を急がず、確実な知識を得ることを考えた方がよいと思います。

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