2×2マトリクスの使い方(『価値づくりの経営の論理』①)
尾田基です。
先週の延岡先生の『価値づくりの経営の論理』のスライドにはいろいろな2×2マトリクスが出てきたので,少し整理を試みようかとおもいます。
- ものづくり × 価値づくり(p. 2,p. 3)
- 自社,競合,顧客(p. 10) (技術,競争,顧客価値)
最も広い枠組みがものづくりと価値づくりに分類する冒頭のスライド,これは3Cと類似の枠組みだと先生は仰っていました。3Cは3つの要素があるので,2×2は3通り描くことができます。自社×競合,競合×顧客,自社×顧客の3通りです。たとえば,
- 競合×顧客価値(pp. 19-20)
のような図ですね。他のスライドは3要素をより細かく分解して,細部を分析しています。
ものづくり(自社)の分解
- 技術の複雑性×事業の複雑性(p. 12)
- オープンネス×製品アーキテクチャ(p. 15)
顧客価値の分解(pp. 34-)
- 意味的価値+機能的価値
- 主観的に意味づける価値+客観的に評価の定まっている価値
基本的な分析方法を,単純に,しかし丁寧に使っていく見本例だなと思いました。次回は顧客価値の分解の部分で何が誤解を招きやすいのか,ちょっと論の展開を試みます。