【講演会報告】科学外交の行方とグローバルサイエンスの構築
-政策研究大学院大学の入り口-
演題:「科学外交の行方とグローバル・サイエンスの構築」
日時:10月9日(火)17:30~19:20
場所:政策研究大学院大学 会議室1A・B
講師:Vaughan Turekian 博士(AAA国際部長、&科学外交センター長、AAA発行季刊誌Science&Diplomacy編集長)
概要:
科学外交は、当事国間の関係性を維持しやすくなる。正式な外交上うまくいっていなくても科学外交で、突破口を見出すことも可能である。
米国の例では、日本とは1961年からケネディ大統領と池田首相との間で科学協力が承認され、結果として、2008年には、日本と米国の研究者がノーベル賞を受賞することになった。
米国と中国では1972年以降、中国人の研究者が米国で増え続けるという結果になっている。
1987年以降の米国とソ連の例もある。
AAASは、科学外交の機関(官庁ではない)として2008年に誕生した。国の機関でないことが、科学外交では重要である。
米国とキューバ、米国と北朝鮮、米国とミャンマーとの科学外交に成功している。
科学外交により
1.Express national power and influence
2. Encourage broader regional integration
3. Enable building of trust and relationship
を目指す。
この活動は、知的財産権をベースとしている。
日本でも官公庁など公的機関でない組織により、科学外交を実施することが重要な気がした。
以上