【出張報告】パブリックエンゲージメントの調査

教員ブログ 2017年6月5日 postedkimura 【出張報告】パブリックエンゲージメントの調査 はコメントを受け付けていません

先週は、ロンドンへ。大阪大学大学院医学系研究科の三成先生と合流です。

この1週間は、バイオメディカルの分野への挑戦でした。といってもこの分野のことは、ど素人なので、基礎的なお勉強はしないといけないですが、私は、映画プロダクションや放送局、グラフィックデザインなど、メディアコミュニケーションの観点で参加させていただきました。今回は、パブリックエンゲージメントの観点でのインタビューなのでなんとかついていけた程度ですが、とっても良い機会でした。

訪問させていただいた場所は、訪問順に、ウェルカム財団、ウェルカムコレクション、Genomics England、そして、ウェルカムゲノムキャンパス。多岐にわたる、パブリックエンゲージメントの方法について、お話を伺いました。

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ウェルカムコレクションの大人の科学館というコンセプトのリーディングルーム

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サイエンスミュージアムの展示

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映画

とくに面白かったのは、まず、作家さんやプロダクション方々と科学者の相互作用が生まれていく過程、とくに科学者とアーティストでは、考え方が真逆であることに気づかれた瞬間、パブリックエンゲージメントが重要であると考えるようになった、という自然科学者の方のおはなし。

それから、言葉の選び方のプロセスのおはなし。伝えることはもちろん大事ですが、伝えることを目的にすると、いいとこだけ言ったり、押し付けになるし、それを一時的な効果ではなくって、伝えた相手が自分で考える、誰かの意志ではなくて、自分の意志として物事を判断できるような動きを目的にしたなにかを創ることができる、ということが、わたしが考える英国のつよみのひとつです。

嬉しかったのは、学生のころの映画の研究が役立ったこと。こういう動きは急にできたというより、英国の映画産業や政策の100年ぐらいの動きをみると、英国らしい動きのひとつとしてとても面白いです。

あいていた時間は、BFI英国映画協会で四年ぐらい封印していた、映画産業と政策の研究を再開しました。たった数年離れてるだけでこんなに議論は進んでしまうんだ、、とおもいましたが、やはりとても面白いです。とにかく記録、収集することの強さを感じます。

 

1ヶ月ほど、英国で調査をさせていただきました。ありがとうございました。宿題がいっぱいです。

 

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