2021年度「イノベーション研究方法論」③

授業 2021年5月28日 postedtaniguchiir 2021年度「イノベーション研究方法論」③ はコメントを受け付けていません

5月26日に「イノベーション研究方法論」の第3回目の授業が行われました。

今回は清水先生(早稲田大学)が「イノベーション分析のための歴史的アプローチ」と題して講義を行いました。

「歴史分析(アプローチ)」と聞くと、「年代的に古い(昔)の出来事を調べる」という印象を受ける人が多いかと思います。しかし必ずしもそうではなく、一般化を志向する歴史研究もあることを最初に説明していただきました。そのうえで、分析の中でいかに「時間(幅や順序、タイミング)」や「歴史的な出来事」をうまく使うかが研究の質を大きく左右することを解説していただきました。

われわれ人間は、合理的な決定の積み重ねで「現在」があると思いがちです。しかし、過去を振り返ってみると、偶然の出来事や非合理的な決定の結果として「現在」が出来上がっていることも多々あります。そこに、イノベーションの普及・定着を理解する鍵があるかもしれません。

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