2021年度「イノベーションと経営・経済・政策」④

授業 2021年6月3日 postedtaniguchiir 2021年度「イノベーションと経営・経済・政策」④ はコメントを受け付けていません

6月2日に「イノベーションと経営・経済・政策」の第4回目の授業が行われました。

今回は軽部先生が「戦略論から見たイノベーション研究の分析視角と課題」と題して講義を行いました。

新たな発見や発明それ自体はイノベーションではありません。そこに何かしらの価値(経営学領域では主に経済的な価値を想定)が生まれてはじめて、イノベーションとなり、社会にもたらされます。では、価値はどのように生まれるか(生み出せるか)。企業の視点に立てば、そのひとつの回答は、顧客が抱える重要な課題を解決する、とりわけ自社だからこそ可能な方法によって解決する、となります。そこでの「顧客」は、まだ見えていない顧客の場合もあります。

そうした根本に立ち返ると、イノベーションを主題とする研究ではどのような視点を考慮すべきか、あるいはどのような分析視角がありうるか、ということが見えてきます。そのことを、日本企業の課題にも触れながら、説明していただきました。

Comment