2021年度「イノベーションと経営・経済・政策」⑦
7月14日に「イノベーションと経営・経済・政策」の第7回目の授業が行われました。
今回は大山先生が「データ分析の考え方/イノベーションの計測」というテーマで講義を行いました。
相関関係と因果関係を考えた場合、多くの研究が目指すのは、後者を明らかにすることです。単なる相関を因果関係だと見誤ったり、誤った因果関係を推定してしまったりすると、戦略や政策の失敗につながるからです。
しかし、因果関係を理解することは、必ずしも容易な作業ではありません。データが不足していたり、観察したデータ自体にバイアスがあったりするなど、因果関係を確立・理解するまでには、乗り越えるべき問題が多くあります。今回の講義では、そうした問題を克服するための分析手法を解説していただきました。加えて、研究の出発点となる問いやそれに対する仮説(を導く上での理論)、概念と変数(データ)の一致にも注意を払う必要があるということを、具体的な研究をもとに説明していただきました。