2021年度「先端科学技術とイノベーション」③

授業 2021年12月2日 postedtaniguchiir 2021年度「先端科学技術とイノベーション」③ はコメントを受け付けていません

12月1日に第3回目の「先端科学技術とイノベーション」の講義が行われました。今回は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構技術戦略研究センター(TSC)新領域・融合ユニットのユニット長を務める櫻谷満一先生をゲスト講師にお招きし、「植物新品種の開発と知財マネジメント―種苗法、国際条約、事例を中心に―」と題して講義をしていただきました。

「知財マネジメント」と聞くと、高度な発明をベースとする工業製品を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし実は、植物品種に関する知財マネジメントもまた、今日の日本には重要になってきているというのが、今回の重要なメッセージのひとつでした。

発明者の権利を保護する特許権と同様に、新品種の育成者の権利は、種苗法が定める育成者権によって保護されています。櫻谷先生からは、種苗法や育成者権の内容や歴史、世界の種苗市場の現状、そしてその中で日本企業が今後どのような戦略が必要になるかということをご説明していただきました。農産物の知財マネジメントの事例を交えながら、わかりやすく解説していただきました。

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