2021年度「先端科学技術とイノベーション」⑤
12月22日に第4回目の「先端科学技術とイノベーション」の講義が千代田キャンパスにて行われました。今回は、株式会社ファームシップの代表取締役 北島正裕氏をゲスト講師にお招きし、「SDGsの視点から考える農と食のあるべき未来NEXTFARM」というテーマで講義をしていただきました。
講義では、今日、世界が抱える農と食業界の課題、SDGsの視点から考える植物工場の可能性、そして農業にまつわる規制と問題点について事例を交えながら、わかりやすく解説していただきました。
世界人口の9人に1人が飢えに苦しんでいる、いわゆる途上国での飢餓の問題と先進国でのフードロス問題を考えると、「必要な時に必要な分を作る」ことは我々人類の課題でもあります。ここで、植物工場は生産性と清潔さの側面が非常に優れており、空間利用の効率も高く、生産量のコントロールも可能なことから、SDGsが実現できるとのご説明でした。そして「 きつい、きたない、きけん」、いわゆる３K職場の代名詞とも言われてきた従来の農業へのイメージや農業従事者の減少及び高齢化の問題も改善できる可能性を秘めていることも重要なメッセージのひとつであります。
