2021年度「先端科学技術とイノベーション」⑦
1月19日に「先端科学技術とイノベーション」の第7回目の講義が行われました。今回は、成城大学社会イノベーション学部/研究科教授の中馬宏之氏に「半導体産業におけるSoS (Systems of Systems) 競争とMP (Mass Personalization) 化:系統発生/進化プロセスの視点から」をテーマに講義していただきました。
これからはDXの次にSXの時代であるとも言われている今日において、半導体産業への関心や研究は継続されています。これに対して、講義では半導体産業における世界の中での日本の過去・現在・未来について、進化生物学的な観点からSoS競争とMPの随伴理論を提示し、過去の日本勢のSoS競争参入の劣後事例(DRAM関連微細化プロセス技術、生産システム、システム実装技術、設計、R&A)についてご説明いただきました。また、チップ(半導体)に人を合わせる時代(一律標準化)から、人にチップを合わせる時代(大量属人化)になり、より大勢の人によって半導体が設計されるような時代の到来についても解説していただきました。なお、今回のテーマは1月26日の第8回目の「先端科学技術とイノベーション」講義で継続して行われます。