[2017.1.24-25開催] 第1回科学技術イノベーション政策のための科学オープンフォーラム報告 No.2
「エビデンスから考える未来社会への戦略とシナリオ」のメインセッションが始まりました。
政策研究大学院大学長の白石さんは「新たな時代の国の役割」というタイトルで、日本の世界における役割を論じました。ポイントはいくつかありましたが、一番強調されたのは「ソサイアティ5.0やインダストリ4.0に対応した「government3.0」が日本に必要。日本の政策形成システムでは、この政府はボトムアップシステムにならざるを得ないので、その活動を支えるのがSciREXプロジェクトの役割。」ということでした。
外務大臣科学技術顧問の岸さんは、「変動する世界における科学技術外交の役割と課題」というタイトルで、科学技術顧問・科学技術外交の役割を語られました。科学技術外交の将来展望として、セキュリティ、イノベーション、カルチャーのバランスを念頭に置くことが重要と語られました。科学技術顧問として、アメリカやイギリスの真似をしても上手く行くわけがないので、日本独自の仕事をしたいと決意を述べられました。
衆議院議員の福田峰之氏は、昨年議員立法で作られた「官民データ活用推進基本法」の価値や目的について話されました。「その政策に反対だったらそれを示すデータを、賛成ならそれを示すデータを、それぞれ持ってきてほしい。それを見て判断するのが政治家の役割。」とのこと。エビデンスベースドポリシーとは何か、どこまで出来るのか、を考えさせられる言葉ですね。