2020年度「イノベーション研究方法論」歴史編
イノベーション研究方法論、5月27日の第二回目は、早稲田大学の清水洋教授から、歴史研究の方法についてお話ししていただきました。事例研究や各種の質的研究と歴史研究がどうちがうのか、という基礎的なことから、データや資料をどのように収集するのか、ということまで、詳しい事例とともに学習しました。
歴史というと過去の出来事を詳しく記述する、というイメージがありますが、人間の記憶や表現にはさまざまなバイアスがあり、その方法は、よい問いを開発するためにも有用です。今回の授業でもお話があった、時間の捉え方やタイミングは、情報技術が普及し、情報の量が増えると、ますます重要になっていきます。
来週は、「イノベーションと経営・経済・政策」の授業となり、先週に引き続き、青島矢一教授から、イノベーション研究の全体像をお話ししていただきます。第3回目の「イノベーション研究方法論」の授業は、2週間後の6月10日、ふたたび青島教授から質的研究の方法について学習します。