2024年度「先端科学技術とイノベーション」①
2024年9月25日(水)、秋冬学期の「先端科学技術とイノベーション」初回の講義が千代田キャンパスの一橋講堂1階特別会議室にて開催されました。本講義は本学の学生に限らず、一般の参加者にも公開され、ZOOMを通じてオンラインでも配信されました。
今回は花王株式会社エグゼクティブフェローであり、東京大学およびPreferred Networksで活躍されている丸山宏氏をゲスト講師としてお招きしました。丸山氏は、人工知能(AI)の発展とその未来について深い洞察を示し、AI技術の進化に伴う社会の変化や課題について講演を行いました。
丸山氏の講義は、まず人工知能の基本概念から始まり、これまでの研究の歴史を振り返りました。AIの黎明期から現在に至るまで、探索や模倣、そして最近のディープラーニングのブレークスルーまで、多岐にわたるトピックが取り上げられ、参加者はその進化のスピードに驚嘆しました。また、今後のAI技術が私たちの生活や仕事、さらには社会全体にどのような影響を与えるかについても詳しく解説されました。
講義の終盤には、AIと人間の共存についての議論が展開され、「超知性」との共存の可能性や、それに伴う倫理的・社会的な課題についても触れられました。受講生たちは講義の内容に強い関心を寄せ、質疑応答の時間には活発な質問が飛び交いました。AI技術の具体的な応用例や、今後の社会的インパクトについての質問に対し、丸山氏は丁寧かつ詳細に回答し、受講生たちの理解を深めました。
講義後、参加者は新たな知見を得たことに大きな満足感を感じており、今後の研究や実務に活かす意欲を強めた様子でした。