2025年度「イノベーションと経営・経済・政策」①

授業 2025年4月16日 postedlijiarong 2025年度「イノベーションと経営・経済・政策」① はコメントを受け付けていません

4月16日に、「イノベーションと経営・経済・政策」第1回目の授業が行われました。今回の講師は、イノベーション研究センターの青島矢一教授でした。この授業は、イノベーション・マネジメント・政策プログラム(IMPP)の中核をなす講義の一つであり、初回である今回はガイダンス的な意味合いを持ち、今後の講義構成や各テーマの位置づけ、そして本授業の目的についての全体的な説明が行われました。

青島先生はまず、「イノベーション研究」とは何かという根本的な問いから講義をスタートし、単なる技術革新にとどまらず、社会や経済に新たな価値をもたらす「プロセス全体の解明」が本分野の中心であると強調しました。授業では、IMPPが連携している国の研究プロジェクト「SciREX(科学技術政策のための科学)」についても紹介されました。これは、従来「勘と経験」で動かされがちだった政策形成を、客観的なデータと分析に基づいて再設計しようという取り組みであり、政策に対して経営や経済のミクロな知見をどうインプットしていくかが重要なテーマとなっています。また、今回の講義では、これから扱う3つのモジュール(経営・経済・政策)の関係性や、使用テキスト『イノベーションマネジメント入門』と『経営学入門』のどの章を参照するのかといった、実務的な案内も丁寧に行われました。学生たちは自身の研究テーマがこの講義内のどこに接続し得るのか、意識しながら聞き入っていました。

全体として、今後の学びに向けた視座を整え、学術的な枠組みや教育目標を再確認する有意義な時間となりました。

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