2025年度「イノベーションリサーチセミナーI」

人材育成拠点 2025年4月12日 postedlijiarong 2025年度「イノベーションリサーチセミナーI」 はコメントを受け付けていません

2025年4月12日、「イノベーションリサーチセミナーI」≪新入生ガイダンス・開講式・修了生発表会≫が佐野書院にて開催されました。

IMPPにおける新年度の幕開けを記念する本セミナーには、多くの関係者が集い、盛況のうちに行われました。午前9時30分より、新入生ガイダンスがスタートし、続く10時30分には開講式と新入生による自己紹介が行われました。今年度は4名の新入生が加わり、それぞれがこれまでの研究経験や今後取り組みたい研究テーマについて、5分以内で簡潔に発表を行いました。参加者からは、新入生の意欲あふれる姿勢と個性豊かな研究関心に対し、多くの期待が寄せられました。

その後は、2024年度IMPP修了生5名による研究発表が行われました。最初に登壇した柳京旼氏は、「IMPPから得た『きっかけ』」というテーマで、自身の研究がどのように始まり、どのような気づきや成長を経て現在に至ったのかを、率直な語り口で共有しました。

続いて、大井祥子氏は、イノベーションプロセスにおける支援者の出現順序とその影響について、継続的資源動員の視点から深掘りした分析を発表し、聴衆の関心を集めました。午後の部では、オンライン参加の李樹萱氏がR&D資源の外部調達と研究者の離職に関するテーマを扱い、小宮山知成氏は「IMPP成果と今後に向けて」と題して、自身の研究の歩みと今後の展望を述べました。

さらに、三枝守仁氏は、日本企業の統合報告書を通じたデザイン認識に関する実証分析を紹介し、持続可能性との関係について文献レビューをもとに考察しました。最後に登壇した橘樹氏は、IMPPでの3年間を丁寧に振り返りながら、自身の研究成果を落ち着いた語り口で発表し、会場に温かな余韻を残しました。

今回の発表会では、質疑応答の時間こそ設けられなかったものの、修了生同士や在学生とのあたたかな言葉のやり取りが交わされ、修了生にとっては自身の成長を振り返る節目となり、在学生にとっても今後の研究を考えるうえで大きな励みとなる時間となりました。

そして、午後3時15分からは「IMPPフレンズ 春の総会2025」が同会場にて開催されました。国内外から約40名のIMPP関係者が集まり、開会挨拶や自己紹介、各自の活動報告を通して、これまでのつながりを再確認しながら、今後のネットワーク拡充や活動展開に向けた有意義な意見交換が行われました。後半には懇親の時間も設けられ、参加者同士の交流がさらに深まる機会となりました。

本セミナーを通じて、IMPPの理念である「知と実践の橋渡し」の精神が改めて共有され、参加者一人ひとりにとって学びと出会いに満ちた一日となりました。

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